中島について
島の全体が瀬戸内海国立公園に含まれ、青く澄んだ海と多島美は四季折々にさまざまな表情を見せ、心を癒してくれます。
瀬戸内特有の温暖寡雨な気候により柑橘栽培に適し、温州みかんをはじめ伊予柑・カラマンダリン・紅まどんな・せとかなど様々な品種が栽培されています。島の傾斜を活かしているので収穫時期には島全体がミカン色に染まります。
島には生活用品や食料品などを扱う店もあります。レンタサイクルで島を巡る(約3時間)こともできます。
歴史を遡れば平安時代後期には忽那水軍が中島を本拠地として瀬戸内で勢力を誇りました。また、義経の鎧掛松(現在は二世)や、九州配流の際に宇和間に立ち寄った菅原道真を村人が慰めるために行ったのが始まりと言われる秋祭りの「やっこ振り」など見所が沢山。
島最大の夏の風物詩「トライアスロン中島大会」(毎年8月下旬)は、スイム(1.5km)・バイク(40km)・ラン(10km)で鉄人達の熱い戦いが繰り広げられます。
選手たちは大会前日の前夜祭から島に訪れ、島人との交流を図ることも目的の1つ。当日も多くの島人が沿道から声援を送るなど島全体の手作り大会で盛り上がります。
日本の多くの離島と同様の課題を抱え、かつて15,000人以上いた人口も現在はおよそ3,000人と往時の5分の1に減少するなど過疎化が進んでいますが、近年は、都市部からI、Jターンで移住した若者が農産物の生産・販売や芸術活動に取り組むなど地域活性化に寄与しています。